ベルギー王立美術館展

chack07192006-11-04

ってなわけで、先週行けなかった『ベルギー王立美術館展』に行ってきましたよっと。
目的はマグリット。誰がなんと言おうとルネ・マグリット
 

前半はサラリと眺めるのが基本。
だって、目的の画家ぢゃないんだもん。
ルーペンスやらヴァン・ダイクやらにはあまり興味がないのです。
と言うか、風景画や宗教画はまだしも、人物画(特に宗教色の強そうな雰囲気のもの)はキライかも。
 

まぁ、面白そうな絵だけはじーっと眺めたけど、今回はそんなにはなかったな〜ってのが本音。
強いて言うなら、ルーペンスの描いた絵をドラクロアが模写して描いたものが並んでいたのが面白かったかな。
 

逆に。
日本初公開となったブリューゲル(父)の『イカロスの墜落』はど〜ってことなかったw
なんつ〜か、構図が微妙。
手前の人物と向こうに見える海の距離感が、俺には理解できなくてねぇ。。。
だからってわけぢゃないけど、墜落した人物(イカロス?)の足だけが海面に描かれている部分が
非常に滑稽に見えて仕方なかったwww
 

…名画をこれだけこき下ろせるんだから、俺も立派な素人だw
 
 
 

で。
目的のマグリットはと言うと、『女盗賊』『血の声』『光の帝国』の三点のみ。
 

『女盗賊』はサラリとスルーw
いや、マグリットの描く雰囲気はあるけど、どちらかと言うと地味なのですよ、コレは。
インパクト薄いしねw
(鑑賞時間…10分)
 

『血の声』は…なんつ〜か、マグリットらしいよね。
俺、コレ好き。好きすぎ。
中心に描かれた大木の中ほどが、パカっと開かれて、中に球体が収められたりしてるの。
タイトル忘れたけど、部屋いっぱいに馬鹿でかい青林檎がでで〜んと描かれてるアレと同じ感覚。
しかし、なぜにコレが『血の声』なんだか。。。タイトルの由来がわからん。
(鑑賞時間…20分)
 

最後に『光の帝国』w
今回の目的はマグリットと書いたけど、正直ベースな話『光の帝国』を目的と言ってもいいかもw
一見すると普通の風景画に見えるかもだけど、この絵は非常に深いのですよ。
日中の青空の下に、真夜中の街(と言うか一軒の民家)が描かれていて、
そこには街灯がひっそりと光をたたえているわけですよ。
昼と夜を一枚のキャンバスに納めてるってわけ。
もうね。他の人が怪しむくらいにじーっと眺めてましたよ>俺
(鑑賞時間…30分)
 
 

あわよくば『ダリ回顧展』も! …と思ったけど、あまりにも混んでいたために断念。
ってか、ダリも素敵だけど、世間はもっとベルギーにも目を向けるべきだと思う。
って〜か、ダリ以上にシュール(?)なマグリットにも目を向けるべきだと思う。