2006-11-05 秋の散歩道 戯言 見慣れたはずの風景が 見慣れないものに変わっている そこにあるはずの景色が そこに存在しなくなっている 木のベンチに座っても タバコに火をつけても 桜の木々の下を歩いても 今にも声が聞こえてくる気がする カサリ…と音がした 一瞬の後、足元に一枚の葉が落ちた 枯葉を拾い上げたときに 目の前をアキアカネが横切った 少しだけ泣いた